はじめての子育ては、何かと悩みが多いものです。
同じ月齢の子どもとくらべて、うちの子は遅いのではないかと不安になりがち。
その中でも、ママに大きなプレッシャーを与えているのが、「トイレトレーニング」ですね。
おむつが取れる時期は、その子の性格や特徴で、差が大きくなりがち。
早い子は、1歳前におむつが取れてしまいますが、幼稚園でも取れなくて、もうすぐ小学校なのに、なかなか取れない子もいます。
おむつは必ず取れます!(W)
でも、その子にとってはじめるのが早すぎたり、環境が整っていないと、なかなかうまくいかず、子どももママも嫌になってしまいます。
そこで、このページでは『はじめてトイレトレーニング』をするママのために、トイレトレーニングの基本をお伝えします。
ベテランママが教えるよ♥トイレトレーニングはいつから始めるとうまくいくの?
トイレトレーニングは、始めるタイミングが大切です。
早くおむつが取れるケースは、始めたタイミングがぴったりだったからと言っても良いほど、始めるタイミングが重要です。
では、ズバリ始める時期はいつが良いかと言うと
その子の成長ぐあいと、性格によってちがってきます。
まず、「おしっことうんちはトイレでするもの」を理解しなければなりません。
しかし、これを理解させるのが、なかなか大変なのです。
また、肌感覚が敏感な子と、鈍感な子がいます。
「楽しい遊び」より、「おしりがぬれて気持ちが悪い」が上にならなければ遊びをやめて、トイレに行こうとは思いませんね。
理解度や感覚の成長は、目に見えないので判断するのが難しいのですが、わかりやすいもので、お子さんの成長を測ることができます。以下は、
トイレトレーニングのはじめ時の目安
です。
- 「トイレに行こう」というような簡単な指示、声かけを理解できる
- おまるか、便座にひとりで座っていられる
- おしっこの間隔が2時間以上あいている
- イヤイヤ期ではない
- ママがトレーニングをするぞ! と決意をかため、かつ心にゆとりがある
- 季節が冬ではない
上記は、目安でしかありませんので、これらができなくてもおむつが簡単に外れてしまう場合もあります。
逆に、漢字が読めるほど脳が発達しているのに、トイレは教えてくれないなど、そのお子さん、
ひとりひとり差が大きいのが、トイレトレーニングです。
ママに余裕がなく、失敗したらつい怒ってしまう精神状態の時は、やらない方が良いでしょう。
トイレトレーニングのやり方、進め方をステップごとに解説:王道「声かけ」付き
では、実際の手順を詳しく解説していきますね。
合わせてママからの「声かけ」もお伝えします。
言葉が出にくいお子さんの場合、声かけをしても返事がないので、むなしく感じますが、お子さんは、しっかり聞いていますよ。
毎日の「声かけ」が、お子さんの語彙力、表現力に影響を与えています。
最初は意味がわからなくても、何度も「声かけ」をすることで、お子さんは理解していくので、がんばって「声かけ」してくださいね。
ステップ1:お子さんにトイレに興味をもってもらう
ママがトイレに入るときに、お子さんが追いかけてきて、トイレに興味を持ったらチャンスです。
「トイレに行ってみよう!」「トイレは楽しいね」と連呼しましょう。
しかし、トイレはすでに見慣れてしまっていたら、楽しくトイレを飾って、興味を持たせます。
お子さんの好きなキャラクターを貼って「トーマスここにいるね。こっちにもいるね」
こちらのウォールステッカーは、簡単にはがせるシールなので、賃貸住宅の方にもオススメです。
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ステップ2:おしっことうんちはトイレでするものだと、意識づけ
絵本やDVDなどで、「おしっこは、おむつではなくトイレでする」ということを教えます。
教えにくい内容ですが、絵本やDVDを使うことによって、理解が進みます。
以下の2冊の絵本は、多くのママが「効果があった」と口コミで推薦しています。
✪「おしっこ おしっこ どこでする?」レスリー・パトリセリ (著) 935円
✪ひとりでうんちできるかな きむら ゆういち(著) ¥748
ベネッセこどもチャレンジぽけっとは2、3歳向け教材ですが、1年を通してトイレトレーニングの教材が届きます。
ステップ3:トイレで便座やおまるにすわってみる
朝起きた直後や、お昼寝から起きた直後など、タイミングをみてトイレに誘います。
「シー」と声かけをしてすわらせます。この段階では、おしっこは出なくても大丈夫です。
おしっこは、ここでするものだということを、何となく認識してもらうためのステップです。
成功したら、「やった!大成功」とハイタッチをしてほめてあげましょう。
ステップ4:お子さんが自分から「おしっこ」「トイレ」と言えるようになる
言葉が出にくいお子さんは「トイレ」も「おしっこ」も言いにくい単語です。
股間に手をかける、ブルッと身震いをする、トイレの前に立つなども、お子さんなりの「おしっこ」のサインです。
見逃さずに、「トイレにGO!GO!」と、トイレへ連れて行ってあげましょう。
さてここで、お子さんの気持ちになってみましょう。
遊びをやめて、「おしっこ」とわざわざ言ってくれる理由は何だと思いますか?
- ママにほめられたい
- もらすと気持ち悪い
- トイレで遊びたい
だいたい、この3つですが、お子さんの欲求が強いものは、やはり「ママにほめられたい」です。
ほめる時は、ぎゅっと抱きしめて、おおげさに喜んであげましょう。
成功したら、ごほうびシールを貼りましょう。
シールはママが貼らずにお子さんに貼らせてあげてね。
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ステップ5:おむつからトレーニングパンツへ
トレーニングパンツは、ステップ3で、成功したことがあり、ステップ2で解説したように、おしっこはトイレ(おまる)でするものだと、理解できたらスタートします。
最初は、朝の家事が終わって、ママに余裕ができた時間から、夕方の忙しくなる前の時間だけ、トレーニングパンツをはかせてみましょう。
トレーニングパンツに切り替えたら、おむつをしてはいけないということはありません。
「お兄さん(お姉さん)パンツはいてみようか」
そんな言葉でやる気になるのかな? と思いますが、このセリフは効果てきめんの「声かけ」です。
【合わせて読みたい】
別ページでおすすめトレーニングパンツ
ステップ6:うんちも成功
最初から、うんちもトイレで、できるお子さんもいますが、おしっことうんちの成功過程はちがいます。
うんちがゆるい子は、すんなりできますが、かための子は「きばる」ことができずに、うんちはなかなかできない子がいます。
補助便座に強くにぎれる取っ手がついていると良いですね。
王道の声かけ「う〜ん、う〜ん」と、いっしょにきばってあげてね。
【合わせて読みたい】
別ページでおすすめ補助便座
ステップ7:夜もおむつを卒業したら、トイレトレーニング終了です
赤ちゃんの時に、夜泣きをあまりしないお子さんは、眠りが深く夜の間におしっこをしない傾向が強いです。
そういう場合は、1歳の誕生日前後から、朝起きたらすぐにチェックすると、おむつがぬれていない場合があります。
朝1回、おむつをぬらさずに、おまるやトイレで成功するとママが精神的に楽になりますよ。
逆に、昼間はちゃんと教えてくれるのに、おねしょを入学直前になってもしてしまうお子さんもいます。
原因は様々ですが、多いものをあげてみます。
- 夕食の味付けが濃く、のどがかわくのでたくさん水を飲んでいる
- おねしょをしないように、夕方から親が水分をセーブしたため、かくれて水を飲んでいる
- ママが下の子など兄弟(姉妹)の世話ばかりしているので、ママにかまってもらいたいため
3番目は、わざと困らせるためにやっているわけではなく、お子さんのさびしい気持ちを体が代弁してくれているようです。
顎関節症は精神的な病気で、治療方法がないと言われていますが、同じようなものと思っていただければ、良いかもしれません。
実際に、おねしょをする子のために、ママが夜ゆっくりと時間を取ってお話をしたり、遊んであげると、おねしょをしなくなったというお話をたくさん聞いたことがあります。
これは、根拠がない方法なので、掲載するかどうか悩みました。
しかし、大きくなってもおねしょがなおらないのは、お子さんにとってもママにとっても大きなストレスです。
エビデンスなしですが、ダメ元でやってみてもいいかなと思ってくれる方のために、掲載しました。
絶対、しからないでくださいね
このステップ全体を通して、絶対しからないでください。
排泄は、精神と深い関係があり、しかると、萎縮しておしっこが出なくなったりします。
おとなになっても、緊張してやたらとトイレに行きたくなったり、逆に出そうと思っても出なかったり、しますよね。
ママが、『その子にとっての、一生に一度の一大イベントに参加できて楽しい!』というくらいの気持ちで、取り組めたらいいですね。
トイレトレーニングをはじめる前に準備するもの、用意するもの【必要なものリスト】
トイレトレーニングは、その子、その子によって、本当に千差万別です。
ですので、先にあれこれ買うのは、おすすめしません。
ある日突然、あっという間にできてしまって、必要ない買って準備していたのに、使わないかもしれないので、最低限のものにした方が良いと思います。
その中でも、これがないとトレーニングができないというものをピックアップしてお伝えします。
【絶対必要】「おしっことうんちはトイレでする」を理解するための絵本
トイレトレーニング絵本は2種類あります。
ひとつは、「トイレに興味をもつ」ための絵本です。
もうひとつは、「おしっことうんちはトイレでする」を理解するための絵本です。
トイレにまったく興味をもってくれなかったら、「トイレに興味をもつ」ための絵本も必要ですが、トイレに興味を持っていたら、不要です。
この本はどっちかわからないという方のために:
内容 | 絵本の題名 |
---|---|
トイレ興味付 | おむつのなか、みせてみせて!、みんなうんち、といれ (あけて・あけてえほん) |
トイレ理解 | ノンタンおしっこしーしー、おとこのこトイレ、おんなのこトイレ |
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【絶対必要】おまる(または)補助便座
私は、個人的にはおまるをオススメします。
後片付けが大変とおまるを敬遠するママが多いですが、ママの美容と健康のためにも、おまるをオススメします。
トイレトレーニング中は「出る」と言って何分座っても出なかったり、トイレを見たら座る前におもらしをすることが多いので、ママがタイミング良くトイレに行けず、膀胱炎になったり、便秘になりがちです。
また、ママがトイレに行くタイミングで、お子さんも出ることが多いのでおまるをオススメしています。
【絶対必要】つけ置き洗い用バケツ
布おむつのお宅には、すでにあると思いますが、紙おむつの場合は、専用のバケツを用意しておきましょう。
【あった方が良い】トレーニングパンツ
トレーニングパンツは、絶対必要なのでは? と思ったと思いますが、「いきなりパンツ式」といって、ある意味荒療治のように、最初から普通のパンツをはかせる方法があります。
おもらしをさせ、「気持ち悪い」を強烈に体感させ1週間でトレーニングの完了を目指します。
ソファやじゅうたんなど、おもらしされたら困る家具類がある場合は、オススメできません。
トレーニングパンツを使用して、半年くらいかけて行う方が無難です。
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【あった方が良い】トイレトレーニングパッド
ぬれた感じがわかるので、トレーニング効果があり、1回程度のおしっこは吸収してくれます。
最初はトレーニングパンツと併用して使うのオススメです。
ショックを与えて、早く外す考え方もありますが、おもらしはお子さんにとっても、ショックなものです。何と言ってもママが楽です。
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【あった方が良い】踏み台
補助便座の場合、合わせて踏み台もあると良いでしょう。
足が床につかないので、うんちをする時に、きばれません。
そこで、踏み台があると、足を踏ん張ることができます。
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【あった方が良い】ごほうびシール
トイレトレーニングに限らず、お子さんはごほうびシールが大好きです。
嫌がってやらないことや、チャレンジしてもらいたいことに積極的に使用しましょう。
びっくりするほどモチベーションが上がり、できるようになりますよ。
【なくても良いけどあると便利】ペットシーツ
失敗したあとの、床の拭き取りや、いすの上にクッションの様にしいて使用します。
消臭対策も取られているので、準備しておくと良いです。
まとめ
はじめてのトイレトレーニングは、不安がいっぱいだと思います。
でも、おむつはいつかは取れます!
なので、トイレトレーニングを楽しんでいただきたいと思います。
トイレトレーニングは、ハプニングが必ず起きるので、大きくなってからは楽しい思い出になります。
お子さんは、これから数え切れないほどの「できなかったことが、できるようになる」プロセスを経験します。
ひらがな、英語、自転車、水泳、楽器・・・
その最初の1歩を、サポートできるのは、ママです。
そういう想いで、トレーニングをしてあげられたら、いいですね。